トーキョーブックガール

海外文学や洋書レビューを中心に、好きなことをゆるゆると書いています。

『三銃士』 アレクサンドル・デュマ

こんにちは、トーキョーブックガールです。

色々な方の感想をすでにインターネット上で拝見していますが、私はまだ『All for One』を観ていません!

今月末観劇予定なので楽しみ♡ということで…今月は予習も兼ねて、デュマの『三銃士』を再読。月組公演のあらすじはどちらかというと『三銃士』ではなく、『ブラジュロンヌ伯爵』に基づいたものだとは思うのですが。

角川文庫は、表紙がペールトーンのトリコロールになっていて綺麗。

三銃士 上 (角川文庫)

三銃士 上 (角川文庫)

 
三銃士 中 (角川文庫)

三銃士 中 (角川文庫)

 
三銃士 下 (角川文庫)

三銃士 下 (角川文庫)

 

これほど何度も映画・ドラマ・舞台化されている小説も珍しいのでは。

ちょっと考えただけでも、こんなに。

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トニ・モリスン『ビラブド』発売から30年:世界各国の表紙デザイン

みなさま、こんばんは。トーキョーブックガールです。

「靴」がデザインされている表紙について書いている間に、こんな記念すべき記事がLit Hubにて公開されていたので共有。なんと、世界中の『ビラブド』の表紙を75個も集めています!かなり見応えあり。

lithub.com

トニ・モリスンの『ビラブド』は初出版から30年なのですね。

初めて読んだモリスンの本が『ビラブド』でした。

魔術的リアリズムのような要素もあり、アフリカの古い物語・呪い・伝説がアメリカという新しい大陸の奇妙な生活と混じり合い、全てが一つになっていく。

ビラブドはすべての人の悲しみ、怒り。

ちなみに、上記記事で一番素敵だなと思ったカバーは出版されたものではなく、ファンが作ったらしいこちらのアートワークでした。

f:id:tokyobookgirl:20170919203809j:plain

日本のものが載っていないのは残念ですが、こんな感じ。

ビラヴド―トニ・モリスン・セレクション (ハヤカワepi文庫)

ビラヴド―トニ・モリスン・セレクション (ハヤカワepi文庫)

 

 

「靴」が表紙の本 Book Cover Designs

こんにちは、トーキョーブックガールです。

Pinterestで見つけたカポーティの"Answered Prayers(叶えられた祈り)"の表紙がとても素敵で、ずっと眺めています。

この靴がなんともいえない…。

f:id:tokyobookgirl:20170714191521j:plain

そんな私は無類の靴好き。

ということで、「靴」が表紙の本を集めてみた。

1番に思い出したのは、やっぱりコレ!

"The Devil Wears Pradaプラダを着た悪魔)"の悪魔的なハイヒール。

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10時のロサウラ:"Rosaura a las diez" Marco Denevi

先日もちらっと書いた"Rosaura a Las Diez"*1。「10時のロサウラ」。

1955年に出版された、Marco Denevi(マルコ・デネヴィ)の処女作。 舞台やドラマ、映画化もされた大ヒット作である。 

かなり昔の作品だが、日本のAmazonでもペーパーバックを良心的な価格で入手可能、Kindle版もある様子。

Rosaura a Las Diez

Rosaura a Las Diez

  

本棚の奥から引っ張り出して、久しぶりに読んでみた。最近日常でスペイン語を使う機会が減ったこともあり、意識して読むことにしようと思っている。

(Spoiler Alert/ネタバレあり)

  • あらすじ
  • 1章&2章:ミラグロス夫人&レゲル
  • 3章:カミーロと警部の会話(ネタバレあり) 
  • 4章:エウフラシア嬢(ネタバレあり)
  • 5章:ロサウラが書いた手紙(ネタバレあり)
  • Marico Deneviとは? 
  • Recommended for...

*1:この記事です。

tokyobookgirl.hatenablog.com

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秋に読みたい海外文学 10冊

こんにちは、トーキョーブックガールです。

だんだんと涼しくなり、秋の気配を感じますね。

読書の秋ということで、秋の夜長に読みたい海外文学をリストアップしてみました。 

まずは「秋」をタイトルに掲げた小説たち。

 

1.『族長の秋』

ガルシア・マルケスの作品はどれもこれも、盛りを過ぎて終焉へと向かう人・一族・村が描かれているような気がするが、この小説も然り。

祖母から口頭で伝えられた民話や伝説が小説家になるきっかけだったという著者らしい文章で(改行がない)、とある独裁者の一生が語られる。

インコの歌う歌が国中に広まったり、政敵を丸焼きにして宴の料理にしたり。

魔術的な出来事が次々と起こる中で、100年間も権力を誇る大統領。段々と老いて弱々しくなっていく様に、人生において大切なものは何なのかと思いを巡らせてしまう。 

くせになる味わい。 

族長の秋 ラテンアメリカの文学 (集英社文庫 カ)

族長の秋 ラテンアメリカの文学 (集英社文庫 カ)

 
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『おやすみ、リリー』 スティーヴン・ローリー

こんにちは、トーキョーブックガールです。ずいぶん涼しくなってきましたね!

さて、今日はジャケ買いしてしまったこの本の感想を。 

おやすみ、リリー

おやすみ、リリー

 

表紙にはなんとも可愛い上目遣いのダックスフント*1

ちなみに、犬のこういう表情にはA101だかQ101だか、忘れてしまったけれど名称がついている。これは非常に人間を惹きつける表情だそうで、アメリカかどこかの研究所によると、保護団体の里親会でこういう表情を見せる犬は、尻尾を振ったり人間に愛想よくする犬よりも里親が決まる率が高いのだそうだ。

*1:イラストは西川真以子さん。

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フランス人神話:なぜ私たちはフランス女に憧れるのか?

トーキョーブックガールです。

"Beauty Myth"ならぬ"French Myth"について、今日は書きたいと思います!

 

本屋さんの「ファッション」あるいは「自己啓発」コーナーで、平積みされている本。そのうち2-3冊には必ず「フランス人」という言葉が入っている。

大ヒットしてシリーズ3冊目まで展開しているアメリカ人著者ジェニファー・L・スコットによる『フランス人は10着しか服を持たない』がいい例である。

この本が出版されてからというもの、「いかに着まわしするか」、「いかにワードローブを充実させるか」一辺倒だったファッション関連本の主題は、こんまりさんの「片づけ」術の普及も相まって、「いかに持ち物を減らし、好きなものだけに囲まれる生活をするか」「いかに買わないか」にパラダイムシフトしたような気がするほどだ。

フランス人は10着しか服を持たない (だいわ文庫 D 351-1)

フランス人は10着しか服を持たない (だいわ文庫 D 351-1)

 

「フランス人に対する憧れ」というのは別に目新しい事象ではない。例えば1982年に創刊された少女向け雑誌『olive』は早くから「リセエンヌ」をおしゃれやライフスタイルの目標としてきた。

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