トーキョーブックガール

海外文学や洋書レビューを中心に、好きなことをゆるゆると書いています。

『カメレオンのための音楽』表紙デザイン Book Cover Designs

こんにちは。台湾ブックガールです。

カポーティの『カメレオンのための音楽』。

6つの短編小説、『手彫りの柩』という中編小説、マリリン・モンローのスケッチ等を含む『会話によるポートレート』と、盛りだくさんの作品集。

とくに『うつくしい子供』は、マリリン・モンローに関する最高のスケッチと言われる秀逸作。

マリリン:あたしがどんな女か、マリリン・モンローは本当にどんな女か、そう人に訊かれたらーねえ、何て答えるつもりなのって訊いたの覚えてる?(彼女の口調はからかうようであり、馬鹿にするようでもあったが、真剣味があった。本音を訊きたかったのだ)あたしはとんまだって言うんでしょうね。お菓子のバナナ・スプリットみたいだって。

それに対して、カポーティは「君はうつくしい子供みたいだ」と答える。

カメレオンのための音楽 (ハヤカワepi文庫)

カメレオンのための音楽 (ハヤカワepi文庫)

 

 というわけで、各国の表紙デザインはマリリン・モンロー率が非常に高い。

 

1. アメリカ

f:id:tokyobookgirl:20170714191534j:plain

2. イギリス(Penguin Classics)

f:id:tokyobookgirl:20170714191525j:plain

3. イタリア

f:id:tokyobookgirl:20170714191832g:plain

ニュアンスのある色使いがカポーティらしい。

4. スペイン

f:id:tokyobookgirl:20170714191918j:plain

5. アメリカ

f:id:tokyobookgirl:20170714191749j:plain

もちろん、カメレオンもたくさん。

6. 日本

f:id:tokyobookgirl:20170714191652j:plain

7. スペイン

f:id:tokyobookgirl:20170915161617j:plain

ある晴れた日に: 『蝶々夫人』観劇

 
夏頃、発売と同時にチケットを購入したので、なんとセンターの5列目!
素晴らしい美声を名一杯堪能できました。
私が観劇したのは、森谷真理さんらキャストの日。

f:id:tokyobookgirl:20171012202616j:plain

蝶々夫人』はオペラの中でも大好きな演目で、去年はMETライブビューイングにて、映画監督アンソニー・ミンゲラ演出、クリスティーヌ・オポライス主演のものを観劇。

"All for One"を観ました

自身の備忘録として、観劇の記録は全てブログに残しておこうと思っているものの、なかなかそんな時間もなく。

f:id:tokyobookgirl:20171012115312j:plain

もう東京千秋楽も終わって今更ですが、”All for One”の感想を。
とにかく楽しいアクションミュージカル(宝塚いわく、アクション・ロマネスク)!というのが全体を通して伝わってくるいい作品だった。

『パジャマゲーム』を観ました

ごきげんミュージカル『パジャマゲーム』を観劇しました!

f:id:tokyobookgirl:20171008173949j:plain

初めての新・日本青年館ホール。

綺麗でアットホームでcozyで、素敵な劇場でした。

それにしても、みっさま(北翔海莉さん)!

続きを読む

ロマノフ家のこと

こんにちは、トーキョーブックガールです。

東京公演も観に行く予定の『神々の土地』。楽しみ!

tokyobookgirl.hatenablog.com

先日蔦屋書店にて中野京子コーナーを覗いていると、こんな印象的な帯が目に飛び込んできた。  

弟が姉を、夫が妻を幽閉し、

父が息子を、妻が夫を

殺してきた歴史だ。

『名画で読み解く ロマノフ家 12の物語』。予習を兼ねて読んだのだが、面白かった!

続きを読む

"Hunger" ロクサーヌ・ゲイ、そして『スイート・ヴァレー・ツイン』のこと

9-10月の"Our Shared Shelf*1"のお題本はこちら。

ロクサーヌ・ゲイの新作"Hunger: A Memoir of (My) Body"。

Hunger: A Memoir of (My) Body (English Edition)

Hunger: A Memoir of (My) Body (English Edition)

 

Every body has a story and a history. Here I offer mine with a memoir of my body and my hunger. 

という言葉から始まるエッセイ。 

*1:"Our Shared Shelf"とは…女優のエマ・ワトソン主催の、Goodreads上のバーチャルブッククラブ。Goodreadsのアカウントを持っている方なら誰でも参加可能です!エマの国連での活動(UN Women)から生まれたブッククラブなので、お題本は女性の生き方を考える・フェミニズム関連の本が多いのが特徴。

過去のお題本はこちらから。 

tokyobookgirl.hatenablog.com

tokyobookgirl.hatenablog.com

続きを読む

『オリーヴ・キタリッジの生活』 エリザベス・ストラウト

静かに、そっと始まる物語。文字を追っているつもりが、いつの間にかメイン州の小さな港町・クロズビー*1に足を踏み入れている。アメリカの北東部、寒く凍った土地。

薬局を見て回り、カウンターの向こう側にいるヘンリーとデニースの何気ない会話に心が温かくなる。ティボドーとデニースという若い夫婦のやりとりをヘンリーの視点で見守る。そして、偏屈で息子に疎んじられているオリーヴの言葉にむっとする。

嫌な女。

そう感じたオリーヴの、辛口な言葉に包まれた心や、絶望や、後悔が、短編一つ一つを通じて見えてくる。

*1:架空の町。

続きを読む