トーキョーブックガール

世界文学・翻訳文学(海外文学)や洋書レビューを中心に、好きなことをゆるゆると書いているブログです。

Theft by finding / David Sedaris: エッセイストによる爆笑日記

発売されてすぐに購入し毎日少しずつ読んだこの本! のお話を今日は書きます。David Sedarisの Theft by Finding: Diaries 1977-2002 。 Theft by Finding: Diaries (1977-2002) 作者: David Sedaris 出版社/メーカー: Little, Brown and Company 発売日: 20…

『ラスト・タイクーン』 F・スコット・フィッツジェラルド

[The Last Tycoon] またまたフィッツジェラルドのお話だが、ちょうどスカイステージで'97年花組の『失われた楽園〜ハリウッド・バビロン〜』を見たので、いい機会だと思い『ラスト・タイクーン』について書いてみる。 宝塚の『失われた楽園〜ハリウッド・バ…

『悲しみよこんにちは』 フランソワーズ・サガン(朝吹登水子・訳)

[Bonjour Tristesse] 一番好きな本なんて決められないけれど、一番読み返している本は間違いなく『悲しみよこんにちは』である。 毎年毎年、夏が来るたびに読み返す。 このバカンスの物語は、どうしたって夏の空気の中で読みたいですからね。 夏の旅行にも大…

『ねじの回転』 ヘンリー・ジェイムズ(蕗沢忠枝・訳)

いよいよ暑くなってきましたね! 今年は夏休みを早めに取ることにしたので、今のうちにとお仕事を頑張っているトーキョーブックガールです。 ちょっと涼しくなるようなお話を読みたくなり、 『ねじの回転』を手に取りました。いわゆるゴシックロマンの先駆け…

『脂肪の塊』 モーパッサン

[Boule de Suif] こんにちは。まるで梅雨が明けたみたいに、暑くなりましたね。 長編小説ばかりを続けて読んだので短編集でお口直しがしたくなり、暗い気持ちにならないものを……と、モーパッサンの短編集を手に取った。気軽に読めて、くすっとしたり、うーん…

『ゾロ 伝説の始まり』 イサベル・アジェンデ

[Zorro] 子供の頃のヒーローは? と聞かれたら、迷いなく怪傑ゾロだと答えます! 我が家にはゾロの絵本や子供用のダイジェストがあったので、幼い頃から「弱気を助け、強きを挫く」を提言する存在として憧れていた。 そんなゾロの生い立ちを(想像して)描い…

『ゼルダ すべての始まり』を観ました

さて、前の記事で言及したアマゾン・オリジナルシリーズの『ゼルダ すべての始まり』についてです。 クリスティーナ・リッチ主演。ゼルダ・フィッツジェラルドの生涯を彼女の視点から描いている。 www.tokyobookgirl.com ドラマの感想 「南部の花」からニュ…

『べにはこべ』バロネス・オルツィ

[The Scarlet Pimpernel] 紅はこべ ちょっと前のことになりますが、宝塚歌劇団・星組の『スカーレット・ピンパーネル』を観てきました! 素晴らしかった〜……紅ゆずるさん・綺咲愛里さんのトップスター就任お披露目公演だったのですが、パーシー役の紅さんは…

Reading challenge(リーディングチャレンジ)のススメ

Reading challengeのススメ リーディング チャレンジ ちなみに私、ここ数年は年始に1年間のReading Challengeリストを作っているので6月になると半年の歩みを確認するのが定例となりつつあります。 ただでさえ楽しい読書生活にちょっとした目標があると、更…

This Side of Paradise (楽園のこちら側) / F・スコット・フィッツジェラルド

(楽園のこちら側) フィッツジェラルドのこと あらすじ レビュー New Generation 時代を象徴する女性になるゼルダ フィッツジェラルドのこと 初めて『華麗なるギャツビー(グレート・ギャツビー)』を読んだ時の衝撃を超える本というのはなかなかない。単語…

Everything, Everything / Nicola Yoon(ニコラ・ユン)

"Love is worth everything. Everything." 「愛こそがすべて。すべて。」 Everything, Everything 作者: Nicola Yoon 出版社/メーカー: Corgi Childrens 発売日: 2015/09/03 メディア: ペーパーバック この商品を含むブログを見る あらすじ 家から出たことの…