トーキョーブックガール

海外文学や洋書レビューを中心に、好きなことをゆるゆると書いています。

『カメレオンのための音楽』表紙デザイン Book Cover Designs

こんにちは。台湾ブックガールです。 カポーティの『カメレオンのための音楽』。 6つの短編小説、『手彫りの柩』という中編小説、マリリン・モンローのスケッチ等を含む『会話によるポートレート』と、盛りだくさんの作品集。 とくに『うつくしい子供』は、…

ある晴れた日に: 『蝶々夫人』観劇

10月7日、二期会の『蝶々夫人』を観劇しました。 開幕間近!東京二期会オペラ劇場『蝶々夫人』―〈日本の美〉を世界の人々に……二期会名作オペラ祭特別料金S10,000円! 夏頃、発売と同時にチケットを購入したので、なんとセンターの5列目! 素晴らしい美声を名…

"All for One"を観ました

自身の備忘録として、観劇の記録は全てブログに残しておこうと思っているものの、なかなかそんな時間もなく。 もう東京千秋楽も終わって今更ですが、”All for One”の感想を。 とにかく楽しいアクションミュージカル(宝塚いわく、アクション・ロマネスク)!…

『パジャマゲーム』を観ました

ごきげんミュージカル『パジャマゲーム』を観劇しました! 初めての新・日本青年館ホール。 綺麗でアットホームでcozyで、素敵な劇場でした。 それにしても、みっさま(北翔海莉さん)!

ロマノフ家のこと

こんにちは、トーキョーブックガールです。 東京公演も観に行く予定の『神々の土地』。楽しみ! tokyobookgirl.hatenablog.com 先日蔦屋書店にて中野京子コーナーを覗いていると、こんな印象的な帯が目に飛び込んできた。 弟が姉を、夫が妻を幽閉し、 父が息…

"Hunger" ロクサーヌ・ゲイ、そして『スイート・ヴァレー・ツイン』のこと

9-10月の"Our Shared Shelf*1"のお題本はこちら。 ロクサーヌ・ゲイの新作"Hunger: A Memoir of (My) Body"。 Hunger: A Memoir of (My) Body (English Edition) 作者: Roxane Gay 出版社/メーカー: Corsair 発売日: 2017/06/13 メディア: Kindle版 この商品…

『オリーヴ・キタリッジの生活』 エリザベス・ストラウト

静かに、そっと始まる物語。文字を追っているつもりが、いつの間にかメイン州の小さな港町・クロズビー*1に足を踏み入れている。アメリカの北東部、寒く凍った土地。 薬局を見て回り、カウンターの向こう側にいるヘンリーとデニースの何気ない会話に心が温か…

宝塚を描いた小説、漫画

こんにちは、トーキョーブックガールです。 活字中毒かつ宝塚中毒の私。宝塚を舞台にした小説があれば、かたっぱしから読んでしまう。ということで、今日はそんな宝塚小説(&漫画)の感想のまとめを書きたいと思います。 ちなみに、私が宝塚を舞台にした作…

神々の土地/クラシカル・ビジュー&サヨナラショー

先日の宙組『神々の土地/クラシカル・ビジュー』千秋楽、ライブビューイングに行ってまいりました。 東京在住なので、初・『神々の土地』観劇がライブビューイングになってしまった。 ライブビューイングは母数が大きいだけに当選しやすいこともあり、最近お…

アメリカの大学の授業で最もよく使用される文献 トップ100

『カンディード』の記事で触れた、The Open Syllabus Project。 コロンビア大学が各地の大学で使われている文献をリスト化したもの。 せっかくなので1位〜100位をご紹介。日本語訳があるものは、日本語訳のAmazonリンクを貼っています。 1位〜10位 11位〜20…

『カンディード』とSATC

大学を卒業してもうすぐ10年である。社会で働き始めてもうすぐ10年、でもある。 「もっと真面目に勉強しておけばよかったなあ」と思うことはないのだが、「今だったら、あの授業をもっと楽しんで受けられたなあ」と感じることは本当によくある。 秋の夜長は…

2017年のブッカー賞ショート・リスト

こんにちは。トーキョーブックガールです。 9月17日にマン・ブッカー賞のショート・リストが発表されていました。 The Man Booker Prize 2017 | The Man Booker Prizes 今年残った6冊はこちら! ・"4 3 2 1" ポール・オースター オースターの7年ぶりの新作。…

『三銃士』 アレクサンドル・デュマ

こんにちは、トーキョーブックガールです。 色々な方の感想をすでにインターネット上で拝見していますが、私はまだ『All for One』を観ていません! 今月末観劇予定なので楽しみ♡ということで…今月は予習も兼ねて、デュマの『三銃士』を再読。月組公演のあら…

トニ・モリスン『ビラブド』発売から30年:世界各国の表紙デザイン

みなさま、こんばんは。トーキョーブックガールです。 「靴」がデザインされている表紙について書いている間に、こんな記念すべき記事がLit Hubにて公開されていたので共有。なんと、世界中の『ビラブド』の表紙を75個も集めています!かなり見応えあり。 li…

「靴」が表紙の本

こんにちは、トーキョーブックガールです。 Pinterestで見つけたカポーティの"Answered Prayers(叶えられた祈り)"の表紙がとても素敵で、ずっと眺めています。 この靴がなんともいえない…。 そんな私は無類の靴好き。 ということで、「靴」が表紙の本を集…

10時のロサウラ:"Rosaura a las diez" Marco Denevi

先日もちらっと書いた"Rosaura a Las Diez"*1。「10時のロサウラ」。 1955年に出版された、Marco Denevi(マルコ・デネヴィ)の処女作。 舞台やドラマ、映画化もされた大ヒット作である。 かなり昔の作品だが、日本のAmazonでもペーパーバックを良心的な価格…

秋に読みたい海外文学 11冊

こんにちは、トーキョーブックガールです。 だんだんと涼しくなり、秋の気配を感じますね。 読書の秋ということで、秋の夜長に読みたい海外文学をリストアップしてみました。 まずは「秋」をタイトルに掲げた小説たち。 1.『族長の秋』 ガルシア・マルケスの…

『おやすみ、リリー』 スティーヴン・ローリー

こんにちは、トーキョーブックガールです。ずいぶん涼しくなってきましたね! さて、今日はジャケ買いしてしまったこの本の感想を。 おやすみ、リリー 作者: スティーヴン・ローリー,越前敏弥 出版社/メーカー: ハーパーコリンズ・ ジャパン 発売日: 2017/04…

フランス人神話:なぜ私たちはフランス女に憧れるのか?

トーキョーブックガールです。 "Beauty Myth"ならぬ"French Myth"について、今日は書きたいと思います! 本屋さんの「ファッション」あるいは「自己啓発」コーナーで、平積みされている本。そのうち2-3冊には必ず「フランス人」という言葉が入っている。 大…

史上最強の色男:『ベラミ』 モーパッサン

100スーの銀貨を出した釣りを勘定台の女から受け取ると、ジョルジュ・デュロワはレストランの外へ出た。 押出の立派なこの男は、生まれつきと退役下士官のくせでぐっとそり身になったかと思うと、慣れた軍人式の手つきで口髭をひねり、それからまだ食卓に残…

現代におけるシェイクスピア:"Hag-Seed" マーガレット・アトウッド

授業で出会ったアトウッド作品。アトウッドが私の大学で教えていたこともあり(入学した頃にはとっくに退職されていましたが)、文学専攻ではなかった私ですら本当によく読んだ記憶がある。"Bodily Harm"や『侍女の物語』が大好きになり、卒業してからも、新…

チケットケースを探して:おすすめ紹介

観劇、コンサート、美術館巡りがお好きなみなさま。 チケットケースやチケットホルダーってどう探していらっしゃるのでしょうか。 意外と「チケットケース かわいい」などと検索しても、可愛いものがなかったりするんですよね。 私も、お気に入りのものを見…

マリア・コダマという女

こんにちは、トーキョーブックガールです。 みなさま、ボルヘスはお好きですか? 好きか嫌いかと言われると、好きなのか?と自分でも考え込んでしまう私笑。 好き嫌いが語れるほど読み込んでいるのかと言われればこれまた疑問が残るが、その膨大な知識量に裏…

"Rich People Problems" Kevin Kwan

"Crazy Rich Asians"*1、"China Rich Girlfriend"*2に続く、Kevin Kwanによる大金持ち・中国系一族シリーズ第3作目! 1作目の"Crazy Rich Asians"は2010年の物語という設定になっていたが、"Rich People Problems"ではさらに時が経ち、2015年に。 RachelとNi…

"Far Eastern Tales" サマセット・モーム

極東とは、東アジア、東北アジアと東南アジアの一部を指す言葉*1。 ということで、この夏の旅行のお供はサマセット・モームの"Far Eastern Tales"だった。Vintage Classicsの表紙もどことなくオリエンタル。 Far Eastern Tales 作者: W. Somerset Maugham 出…

『高慢と偏見』はインスピレーションの泉

こんにちは、トーキョーブックガールです。 花組『ポーの一族』、一部配役発表がありましたね! 明日海りおさんがエドガー、柚香光さんがアラン。美しすぎて鼻血出そう。仙名彩世さんはメリーベルではなくてシーラなんですね。メリーベルは…? さて、21世紀…

『テンペスト』 シェイクスピア

シェイクスピアは謎に包まれている。 ストラトフォード・アポン・エイヴォンで革手袋商人の息子として生まれ育ち、18歳の時に26歳の女性アン・ハサウェイと結婚。 その後ロンドンへ出て、空白の数年間ののち、俳優兼劇作家として名をはせるようになる。 彼に…

本を読んでいるときに、話しかけられるということ

こんにちは、トーキョーブックガールです。 宙組のお披露目公演は、『天は赤い河のほとり』なんですね! きゃー、漫画買いに行かないと♪ 子供の頃に一度読みましたが、その時は結構刺激的な内容でびっくりした覚えがあります。どういう舞台になるんでしょう…

"Crazy Rich Asians"に出てくるシンガポール名所

こんにちは、トーキョーブックガールです。 以前レビューを書いた"Crazy Rich Asians"の主な舞台はシンガポール。 tokyobookgirl.hatenablog.com 作者のKevin Kwanもシンガポール出身ということで、シンガポールの観光名所がたくさん描かれています。 シンガ…

『アリーテ姫の冒険』 ダイアナ・コールス

"Beauty Myth"について書きながら、この本を思い出したので今日はアリーテ姫について書いてみたいと思います。 物心つくかつかないかという頃から本が大好きだった私。 でも、読書に対する情熱を絶やすことなく今まで生きてきたのは、いつも素晴らしい作家や…