トーキョーブックガール

海外文学や洋書レビューを中心に、好きなことをゆるゆると書いています。

"Crazy Rich Asians" 映画化についてあれやこれや

さて、前回書いた通り映画化が決定している"Crazy Rich Asians"。

オールアジアンキャストでやるということも決まっているそうで、なんだかんだいっても白色人種主演映画が圧倒的に多いハリウッドでは異例の快挙なのではないでしょうか。

"Crazy Rich Asians"の小説も大ヒットして売れに売れまくっており、新作"Rich People Problems"も高い評価を受けているということなので、これも素晴らしいことだと思います。

 

映画についてはまだそれほど情報が出ていないようです。

Kwan自身はヴァニティ・フェア紙のインタビューにこのように答えています。

映画に関しては、最初の段階から私もエグゼクティブ・プロデューサーとして関わっています…コスチューム・デザイナー、プロダクション・デザイナー、俳優選びにも参加しています。セットにはまだ行っていないですけどね、原作者がセットに来て一挙一動を見ているというのは制作側からすると気分のいいものではないように感じて。

(訳:tokyobookgirl)

www.vanityfair.com

なんと、俳優選びにも関わっているのですね!

これは期待できそう。ということで、現時点で名前の挙がっている俳優を見てみましょう。

まずはRachel Chu。西海岸育ちのABCで、まさにbanana(見た目はアジア人でも、中身は西洋人)の若き経済学教授。

演じるのは台湾系アメリカ人女優コンスタンス・ウーです!

レストラン経営の移民一家を描いたドラマ "Fresh Off the Boat(フアン家のアメリカ開拓記)"で一躍有名になった彼女。

石原さとみ似の美人!レッドカーペットではメイクがすごく濃くてセクシー系なのですが、薄い時の顔(下の写真)はまさにRachelのイメージ。

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Rachelのボーイフレンド、Nicholas Young。Nickはシンガポールで一番の大富豪ともいえる名家出身で、現在はNYUの教授という設定。

イギリス英語で話し、「ウォン・カーウェイの映画に出ている日本人俳優に似ている」なんて言われているので、読書中は金城武似の少々シャイなイケメンを想像していました。

演じるのはヘンリー・ゴールディング

イギリス人&ボルネオのイバン族の血を引いており、マレーシア&イギリス育ち。

今はシンガポールを中心に活躍しているそう。

ちなみに、小説にも出てくる"Singapore Tatler"(ハイソサエティの人々をパパラッチするゴシップ誌、元々イギリスの雑誌ですが香港やシンガポールなどイギリス領だったアジア圏でもローカル版を販売)でも、シンガポールのITボーイに選ばれている俳優です。

ちなみにちなみに、小説の登場人物たちはこの雑誌に関して、「"Tatler"に写真が載っちゃうなんてhow tacky(ダサい)」と鼻にしわを寄せてましたが。

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そして魅惑のAstrid Leong

Nicholasの従兄弟であり、その美貌&ありあまる富で常に周囲をざわざわさせるファッションアイコン。

自由奔放に見せかけて実は誰よりも古い慣習に縛られていたり、夫の不倫に悩んだりという一面もあります。

それでもお金の色眼鏡で人を見ることはなく、Nicholasの親戚の中で唯一Rachelと仲良く接するAstrid。

小説の中で一番人気のキャラクターなのだとか。

演じるのはイギリスの新進女優ジェマ・チャンです。

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Rachelのようなどこの馬の骨ともわからない女と、息子Nicholasを結婚させるものか!と鬼の形相になる母、Eleanor Young役にはアジアを代表する女優、ミシェル・ヨー

億万長者なのに駐車料金を払うのを嫌がるという妙に地に足のついたところがありつつ、Rachelの過去を調べるために週末中国本土へ飛んじゃうというなんともエキセントリックなおかあたま。

Kwan自身もEleanorを演じるのはミシェル・ヨーしかいない!と考えていたそうで、歓喜のコメントを発表しています。

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世紀の結婚式の主役となるAraminta Lee役にはソノヤ・ミズノ。

ラ・ラ・ランド』にも登場した日系イギリス人女優。

Aramintaは、結婚相手のColinとともに「どこかエキゾチックな美しさを持っている」と崇められるモデルという設定です。

中国人や日本人といったFar Easternersが言うところのエキゾチックってやっぱり南国系(日本でいう沖縄系?)だと思うので、ぴったりではないでしょうか。

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また、ハリー・シャム・ジュニアの名前も挙がっていますよ!

きゃー!きゃー!Gleeファンにはたまりません。

Astridの元恋人Charlie Wu役だそうです。Astridと愛し合っていたにもかかわらず、名家の出身ではないからということで別れを告げられたCharlie。

しかし10年後、お互い別の相手と結婚した二人は思わぬ場所で再会し…

ストーリーを大きく動かす人物なので楽しみです。

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監督は『ステップ・アップ』などを撮ったジョン・M・チュウ

ハリウッドでオール・アジアン・キャストの映画が撮られるのは1993年の『ジョイ・ラック・クラブ』以来初めて。

主演予定のコンスタンス・ウーは「ハリウッドでアジア系俳優が役を取るのは、オリンピック選手並みの努力が必要」と発言したことがありました。

ジェマ・チャンは「アジア系女優よりも、宇宙人の方がハリウッド映画によく出演している」くらいだと述べています。

そんな歴史が変わる1本になりそうですね。

 

*映画に関するアップデートは、Kevin Kwan公式サイトで確認できますよ!

With ‘Rich People Problems,’ the ‘Crazy Rich Asians’ Series Goes Global | Kevin Kwan